BASEのショップ開設数が180万を突破!(2022年)
いまや無料のネットショップといえばBASEといわれるくらい、沢山の方がBASEでネットショップを開設しています。
・固定費がかからない
・売れた時だけ手数料が発生
・簡単にネットショップが作れる
などの理由で、僕の支援者さんもBASEでネットショップを作っています。
さらに、無料のネットショップでも便利な機能(送料設定や、メルマガ機能)が沢山あり、無料といえどもかなりの高性能だと個人的にはおもいますので、これからネットショップをやりたいけれど、コストを抑えながら色々なことをしたいという方にはBASEをおすすめします。
BASEの開設方法については
>>こちら
をご覧ください。
手数料は2パターン
BASEで販売する上で発生する手数料は2つ。
①固定費はかからないけど、【販売料金+送料】に決済手数料が3.6%+40円とサービス利用料3%
例)商品価格 2,000円 送料500円の場合
商品価格2,000円+送料500円の2,500円が手数料の対象になります。
決済手数料 2,500円×3.6%(=90円)+40円で130円
サービス利用料 2,500円×3%で75円
合計205円が売上と送料から引かれます。
この場合だと商品価格2,000円、送料500円の合計2500円なのでそこから205円を引くと2,295円が残ります。
そこから送料の500円を引くと、商品代金として手元に残るのが1,795円になります。
送料が大きければ、実際に商品代金として受け取るのが少なくなります。これは販売手数料の対象が商品価格ではなく、商品価格+送料だからです。
では商品価格は同じで、送料が少し高い1,500円の場合で計算してみましょう。
例)商品価格 2,000円 送料1,500円の場合
商品価格2,000円+送料1,500円の3,500円が手数料の対象になります。
決済手数料 3,500円×3.6%(=126円)+40円で166円
サービス利用料 3,500円×3%で105円
合計271円が売上と送料から引かれます。この場合だと商品価格2,000円、送料1,500円の合計3,500円なのでそこから271円を引くと3,229円が残ります。
そこから送料の1,500円を引くと、商品代金として手元に残るのが1,729円になります。
送料が500円の場合は1,795円でしたが、送料が1,500円だと1,729円と商品代金として受け取れる金額に差が出てきます。
送料を全国一律にできる場合は気にしなくていいですが、北海道や沖縄など送料が通称より高くなる場合は、
>>送料詳細設定
から各地域の送料を設定できますので、上手に活用しましょう。
仕入れ金額、商品価格、送料などを入力すれば利益などがわかるシートを作ってみました。
自分の商品をいくらで販売すればいいのか?目標利益を出すには何個売ればいいのか?などシミュレーションできますので、是非ご活用ください。
②固定で月額5,980円を支払う代わりに、販売手数料が2.9%だけになる。
販売個数が少ない時は、手数料の事はあまり意識しません。(そもそも売上が低いので、販売手数料もしれているからです。)
ところが、販売数が増えるにつれて、手数料(販売手数料3.6%+40円+サービス利用料3%)がボディーブローのようにじわじわ利益を圧迫します。
売上が50万を超えた月など手数料だけで、3万以上かかってしまうからです。
BASEからカラーミーなどの他のネットショップに乗り換えることも検討していたところ、BASEからグロースプランという新しいプランが発表されました。
ざっくり言うと、月額5,980円払う代わりに手数料が手数料(販売手数料3.6%+40円+サービス利用料3%)から2.9%になるプランです。
売上が月間30万円のネットショップで計算してみましょう。
・無料プランの場合
販売手数料 300,000円×3.6%(10,800円)+40円で10,840円
サービス利用料 300,000円×3%で9,000円
合計の手数料が19,840円
・グロースプランの場合
月額5,980円は固定
手数料 300,000円×2.9%で8,700円
合計の手数料が14,680円
無料プランとグロースプランを比較すると、グロースプランの方が5,160円得ということになりました。
BASEの公式サイトには、売上が月間17万円以上ならグロースプランの方がお得になるとのことです。
実際に計算してみましょう。
月間の売上が17万円の場合
・無料プランの場合
販売手数料 170,000円×3.6%(6,120円)+40円で6,160円
サービス利用料 170,000円×3%で5,100円
合計の手数料が11,220円
・グロースプランの場合
月額5,980円は固定
手数料 170,000円×2.9%で4,930円
合計の手数料が10,910円
月間売上が17万円だと、無料プランの方が少しお得ですね。
では月間18万円の売上で計算してみましょう。
月間18万円の売上の場合
・無料プランの場合
販売手数料 180,000円×3.6%(6,480円)+40円で6,520円
サービス利用料 180,000円×3%で5,400円
合計の手数料が11,920円
・グロースプランの場合
月額5,980円は固定
手数料 180,000円×2.9%で5,220円
合計の手数料が11,200円
月間18万円の売上だとグロースプランの方がお得になりましたので、グロースプランに移行する目安は月間売上が17万円を超えたあたりなる公式の目安は本当でした。
グロースプランは年間一括払いをすると、月額の料金が安くなりますので、売上が安定すれば年間一括払いも考えてもよさそうですね。
ちなみに初めからグロースプランを選ぶことができますし、無料プランで始めて売上が上がればグロースプランに変更できます。
振込申請手数料
売上が発生したら、決まったタイミングで口座にお金が振り込まれる・・・のではなく、自分で振込を申請しなくてはいけません。
【売上発生からショップオーナーの口座に売上金が振り込まれるまで】
①お客さんが商品を買う
②BASEの口座にいったんお客さんが購入した料金が振り込まれる
③ショップオーナーが振込申請をBASEにする
④BASEからショップオーナーの口座に売上金が振り込まれる
※振込のタイミングは申請から10営業日。
※決済金額の1.5%を上乗せして払うと、翌営業日に振込されるお急ぎ振込というシステムもあるようです。
>>お急ぎ振込の詳細はこちら
注意しておかなければいけないのは、売上発生から180日以内に振込申請をしないとその売上は失効するとのこと。
>>詳細はこちら
そして、振込申請をしてもらうには手数料が発生します。
【振込手数料】
一律250円【事務手数料】
・2万円未満の場合:500円
・2万円以上の場合:0円
口座振込を申請するタイミングは2万円以下だと500円の事務手数料がかかるので、2万円以上の売上で申請するのがよさそうです。
集客対策をしっかりしよう
BASEは確かに簡単にネットショップを開設することができます。
ただし、簡単にネットショップが作れる=簡単に売れるではありません。
あなたのショップがすでに有名店なら別ですが、そうでない場合は売る為の対策が必要です。
BASEで売る為には、まずはお客さんがどうやって増えるのか?をしらなければいけません。
お客さんの数は【ネットショップの訪問者数×お客さんが購入してくれる確率(成約率)】で決まります。
1日の訪問者数が10人
成約率が10%だとすると、1日1個売れる計算です。
※実際成約率10%は相当高い数字です。
BASEで開設したネットショップの売上を増やすには
・ネットショップへの訪問者数を増やす
・成約率をあげるために、写真や単価、商品説明など改善する
この2つの対策が必要になります。
訪問者数アップ対策
※独自ドメインを使わずに、通常のBASEのドメインを使用する前提で話をすすめます。
基本の訪問者数アップ対策は
・検索エンジン対策(SEO)
・キーワード広告
・フェイスブック・インスタグラム広告
・インフルエンサーマーケティング
の4つです。
ひとつひとつ説明していきます。
検索エンジン対策
検索エンジン対策とは、お客さんがグーグルやヤフーで調べた時に、お客さんに見つけてもらう可能性を高くする方法です。
※人によっては、●●というキーワードを上位表示(1ページ目に表示)するノウハウといている方がいらっしゃいますが、それでは不十分。
お客さんが調べる言葉を予測するスキルが必要です。
例えば、みかんの通販のネットショップが、【みかん 歴史】で1番目に表示されてもあまり意味がないでしょう。
BASEでネットショップを作った場合も検索エンジン対策をしたい所ですが、お店の名前などでは上位表示する可能性がありますが、【みかん 通販】など競合多く、強そうなキーワードでは上位表示することは難しいです。
もし、BASEで検索エンジン対策をするなら、自分でドメインを取ってお店や会社のHPを作り、そのHPで検索エンジン対策をすることをおすすめします。
↑の動画でも開設していますが、BASEでネットショップを作った場合は、まずはショップのタイトルに気を付けてください。(もちろん商品ラインナップや、商品説明文、写真も大事です。)
公式サイトと、BASEの検索結果を比較すると、公式サイトの方が上位表示しています。黄色の丸がBASEです。キーワードの競合度やジャンルによってはBASEでも上位表示は可能かもしれませんが、検索エンジン上で勝負するなら
①BASEでドメインを取って運用する
https://apps.thebase.in/detail/6
②独自ドメインを取って自社サイトを作成し、そこからBASEに誘導する
のどちらかがよさそうです。
検索エンジン対策はすぐに結果が出ない場合がある
検索エンジン対策をしっかりやっても、狙うキーワードによっては訪問者数(アクセス)が増えるまで時間がかかる場合があります。
下のグラフは僕が毎月ブログを5記事~10記事増やし続けたアクセス数の推移です。
5か月目まで閑古鳥が鳴いているのがわかります。
お店目や商品名では比較的上位表示しやすい(競合がいないので)のですが、地域名+居酒屋 という他のお店も狙っているようなキーワードだとなかなか上位表示できない場合があります。
そんな時にはキーワード広告やSNS広告を活用して訪問者数を増やす必要があります。
キーワード広告
検索エンジン対策は、上位表示できる確率を上げる方法はありますが、確実にページの上位に来る方法はありません。
キーワード広告を使うと、費用は掛かりますがあなたのHPの情報がページの上位に広告文をつかってPRすることが出来ます。
キーワード広告は、ヤフーとグーグルの両方から出稿することができます。広告費用は自分で設定することができますので、柔軟に広告出稿することができます。
課金のタイミングは、お客さんが広告をクリックした時。
1クリックあたりの単価は、どんな言葉で出稿するかで変わってきます。
【仕組み】(初心者さんにわかりやすいように、要素を省いて説明しています。)
ザックリ説明すると【ダイエットサプリ 通販】のキーワードで5社広告出稿したいとします。その3社で1クリックあたりの入札価格をオークション形式で設定し、入札金額が高い順に広告が表示される仕組みです。
A社 1クリック400円までなら出してもいいよ!
B社 1クリック380円までなら出してもいいよ!
C社 1クリック410円までなら出してもいいよ!
この場合だと一番高い入札金額を設定したC社が優先的に表示されるようになります。
B社A社は全く広告がでないかというと、そうではなくC社の下に広告が表示されたり、C社の広告が表示されていない場合に他の会社の広告が表示されたりします。
※実際はこのケースのように単純ではなく、広告文と出稿キーワードの組み合わせや、誘導先のページなど色々な要素が絡んできます。
広告をお客さんが押してくれる確率も、どんなキーワードで出稿したか?どんな広告文でお客さんを誘導するか?によっても変わってきます。
フェイスブック・インスタグラム広告
ネットショップを作って検索エンジン対策をしても、時間がかかる場合があります。
キーワード広告に取り組もうとしても、1クリックの単価が高くなかなか取り組みにくいい場合は、フェイスブック・インスタグラム広告をおすすめします。
ネットショップの集客力アップといえば、広告ではない通常のインスタグラムの投稿も有効な場合もあります。(すでにフォロワーが多く、エンゲージメント率が高い場合)
開設したばかりのインスタグラムアカウントは、フォロワー数も少ないので集客力という点では期待できません。
今回紹介するフェイスブック・インスタグラム広告の活用と同時に、自分のインスタグラムの投稿も並行して実践していきましょう。
集客のためのインスタグラムの最低限のコツは
・プロフィールにURL設定をする
・投稿で@+IDでプロフィールに誘導する
・ハッシュタグを5個程度設定
リールやストーリーが出来る方はやってみましょう。難しい方は、今回紹介した3点を意識して投稿を続け、コツコツとフォロワーさんを増やしていきましょう。
フェイスブック広告を出すと、インスタグラムにも広告が出ます。広告内容や商品によってフェイスブック側が自動でインスタグラムやフェイスブックにバランスよく配信してくれます。
以下の画像は僕がフェイスブック広告をやったときの結果です。
特別な設定はしていないのすが、各年齢層にフェイスブックとインスタグラムに効率よく広告を自動で配信してくれているのがわかります。
フェイスブック広告・インスタグラム広告はなんとなくインスタやフェイスブックを見ている人にアピールできます。
キーワード広告は、お客さんが意識して調べたところに表示される広告です。
フェイスブック広告・インスタグラム広告は攻めの広告
キーワード広告は待ちの広告
です。
フェイスブック・インスタグラム広告はキーワード広告よりは設定が難しくないので、初心者さんでも取り組みやすい広告です。
ちなみに、他の会社さんがどんな広告をだしているか調べるには
>>広告ライブラリというツールを使います。
広告カテゴリーをすべての広告にチェックを入れて、右の【キーワードまたは広告主で検索】で気になる会社やカテゴリーを入力すれば、現在出稿している広告が表示されます。
表示された広告の中から、良いものを見つけて画像や広告文を参考にさせてもらいながら、広告を改善していきましょう。
インフルエンサーマーケティング
商品の新しい認知拡大方法としてインフルエンサーマーケティングも選択肢の一つとして入れておいた方が良いでしょう。
インフルエンサーマーケティングとは、影響力のあるアカウント(インスタグラム、Youtubeなど)を持っているインフルエンサーに自社の商品を紹介してもらうことで、あなたの商品を多くの方に知ってもらう方法です。
たまたまインフルエンサーが商品を紹介してくれることで、沢山の方があなたの商品を知ることもありますし、インフルエンサーと直接交渉もしくは、インフルエンサーが所属している事務所と交渉して商品を紹介してもらうこともあります。
インフルエンサーといってもピンキリで、フォロワーの数が
100万人以上
10万人~100万人未満
1万人~10万人未満
1000人~1万人未満
の4つのクラスに分かれると言われています。
当然100万人以上のインフルエンサーに商品PRを依頼すると、かなりの費用が発生します。僕もインフルエンサーマーケティングを実施しようとして、ネットで相場を調べて、YouTubeのチャンネル登録者数が30万人弱の方に依頼を掛けたところ、相場以上の見積もりで驚いたことがあります。
いくら影響力のあるインフルエンサーマーケティングといっても、個人や中小零細企業の方には多額の費用を出すのは難しいと思います。そこでおすすめするのが、インフルエンサーマッチングサービス。
今は色々なサービスがあり、月額固定で登録者数1万人クラスのインフルエンサーの方にSNSで商品の情報を発信してくれます。
インフルエンサーマッチングサービスで使ったことがあるのは、トリドリマーケティングさん。
https://top-marketing.toridori.me/
月額固定で、月に1回ですが複数のインフルエンサーの方に商品をPRしてもらっています。
紹介をしてほしい商品の案件を掲載すると、インフルエンサーさんから応募がきます。
依頼主は、応募が来たインフルエンサーさんのアカウントを見ながら、採用するかどうか決めます。
商品によって、応募数は異なるようですが、僕がやった場合は想像以上の応募をしてもらうことができました。
自分の商品の認知度が低い場合は、インフルエンサーマッチングサービスもおすすめです。
ただし、インフルエンサーマーケティングといっても速攻性は期待できません。
コツコツと認知をしてもらって、お客さんに覚えてもらうことが大事です。
1度で効果をもとめるのではなく、継続してやることが大事ですので数か月分の予算が必要でしょう。
さらに、インフルエンサーさんを採用した分だけ商品を発送しなければいけないので、商品原価+送料もかかることも覚えておきたいです。
さらに、自社のインスタグラムのアカウントの整備や、ネットショップの用意も大事。
いくらインフルエンサーさんに紹介してもらっても、インスタのアカウントが魅力的でなかったり、ネットショップが魅力的でなかったりすると、せっかくのインフルエンサーマーケティングの効果は薄れるでしょう。
複数のインフルエンサーマッチングサービスの担当の方に説明を受けましたが、皆さんとても親切で丁寧に教えてくれました。
インフルエンサーマーケティングって何?という状態でも問題ありませんので、気になる方は色々なサービスに問い合わせてみるとよいでしょう。
集客は継続して対策を!
今回は無料のネットショップBASEに集客するためのおすすめの方法をお伝えしました。
集客は一度やったら終わりではありません。継続して取り組むことがポイントですので、出来る範囲でコツコツと実践していきましょう。