ネット広告を出す時には1件あたりいくらで獲得できるか?が大事
今回の記事はヤフー広告を使ってみたい初心者さん向けの内容になっています。
キーワード広告などのネット広告の広告予算を設定するときに、いきなりいくらで設定するか?を決めるよりも、1件あたりの獲得単価を設定して、目標の注文数で設定すると予算を決めやすいです。
獲得単価は、広告費を注文数で割ればわかります。
例えば、10万円をネット広告に使ったとします。結果20人のお客さんが注文してくれました。1件当たりの獲得単価は、10万円÷注文してくれた20人のお客さん=一人当たり5,000円となります。
もちろん、どんなキーワードでどんな商品をPRするかによって一人当たりの獲得単価は変わってきます。
チラシは、事前に効果を予測することが難しく、実際にチラシを撒いた後に結果をみて獲得単価を判断することになります。何度も同じエリアにチラシを撒くと、大体の顧客の獲得単価がわかってくるでしょう。
ネット広告は、チラシとは違い事前にある程度の獲得単価が予測できます。
なぜならば、ネット広告にはそれぞれの広告結果予測ツールがあるからです。
今回は、ヤフー広告の広告結果予測ツールを使って、広告予算1万円で野菜をネットで販売するなら?という状況で予測の練習をしてみましょう。
ヤフー広告の広告結果予測ツールで効果予測!
ヤフー広告の結果予測ツールは、キーワードアドバイスツールといいます。
ヤフー広告のアカウントを作成した後に、広告管理画面から使用することができます。
ヤフー広告より
左の黄色の丸の部分にキーワードを入れて1クリックあたりの予算を設定すると色々なキーワードを提案してくれます。
右の黄色の丸の部分は、あなたのHPのアドレスを入れると、ツールが出稿キーワードを提案してくれます。
キーワードを入力する方法、URLを入力する方法の両方を使えば効率よくキーワードを探すことが出来るでしょう。
今回は、キーワードを入力して探す方法でやってみます。野菜をネットで売りたいので、まずは野菜と入力し、希望入札価格(1クリックいくらまで払ってもいいか?)を300円と入力します。その他の設定はそのままです。
入力したら、「キーワード抽出」ボタンを押します。
そうすると、ヤフー広告からキーワードが提案されます。
たくさんキーワードを提案してくれました。
キーワードによっては、クリック数は多いもののお客さんの意図がぼんやりしている物があります。
各項目の見方について【月間】
※季節によって予測数値は変わります。
キーワード・・・提案キーワード
推定CPC・・・ 1クリックあたり発生する予測費用
推定クリック率・・・広告を見た人が広告を押してくれる予測確率
推定インプレッション数・・・広告が表示される予測回数
推定クリック数 ・・・広告を押してくれる予測数
推定コスト・・・合計の予測コスト
例えば 野菜 というキーワード。
1クリックあたり 90円
予測クリック数 104回
合計広告予算 9,300円
となっていますが、そもそも野菜というキーワードで調べるお客さんは、
・野菜を買いたい
・野菜の種類を知りたい
・野菜の栄養を知りたい
など色々と目的があると思います。
お客さんの意図がぼんやりしたキーワードは広告を出し始めに選ぶと、おもったよりも集客できない可能性があります。(売上が上がり、広告予算に余裕が出来、広くお客さんを集めたい場合はぼんやりしたキーワードを選ぶのもありです。)
キーワード広告を最初に出す時に選んで欲しいおすすめのキーワードは、お客さんの意図がはっきりしているもの。
野菜 通販
無農薬野菜 宅配
などです。
通販、宅配のように購入しそうな人が入力する言葉のパターンはある程度決まっています。
・通販
・宅配
・お取り寄せ
・産地直送
・送料無料
などがあります。
キーワード選定でまよったら、こういった購入に結び付きそうな言葉を選ぶとよいでしょう。
今回は、
野菜 通販
無農薬野菜 宅配
この2つを選ぶとしましょう。
野菜 通販
1クリックあたり 143円
予測クリック数 38回
合計広告予算 5,493円
無農薬 野菜 宅配
1クリックあたり 186円
予測クリック数 11回
合計広告予算 1,795円
合計予算が5,493円と1,795円を足して7,288円
クリック数は38回と11回を足して49回
予算が1万円ですので、予算内に収まりました。
問題は49回クリックの中で何人が購入してくれるか?です。
成約率はどれくらい?
よく、HPやネットショップを見た人の中で購入してくれる人の確率(成約率)は1%という方がいらっしゃいますが本当でしょうか?
僕が運営しているキーワード広告の成約率を見てみましょう。
平均2.29%と一般的に言われている数値よりも高かったです。
※成約率は広告文や、誘導先のページの内容によって大きく変わります。
今回の野菜の通販予測で同じように成約率が2.29%だとすると、
49回ホームページに訪問してくれる中の2.29%なので、約1.4件という予測になりました。
1件~2件の注文がありそうなイメージです。
獲得単価は、今回の広告費の7,288円を1.4件で割るとでます。
7,288÷1.4は5,205円です。
つまり、今回の予測では一人のお客さんと出会うのに約5,000円かかることになります。
※業種や職種によってこの数字は大きく変わります。
是非皆さんの商品でやってみて、自分の商品や会社の獲得単価を出してみてください。
なぜ通販は定期コースが多いのか?
野菜の通販で獲得単価5,000円は少し高いように感じます。
客単価3,000円だとしても、利益を考えれば1回目の購入では赤字です。
お客さんに複数回購入していただく必要があります。
ですが、都度お客さんが注文しなくてはいけないとなると、お客さんの手間になり複数回購入してくれるのにハードルがあるでしょう。
そこで多くのお店が定期コースを設定し、お客さんの手間を減らすことと、客単価アップに取り組んでいるわけです。
よく顧客生涯価値(ライフタイムバリュー)と言われます。
僕は、ネット広告をやる場合は障害でお客さんが払ってくれる金額で計算すると訳が分からなくなるので、お客さんが1年間で購入してくれる合計金額を計算して、獲得単価がいくらなら合格ラインなのか?判断します。(販売価格だけではなく、粗利をしっかり計算してください。)
獲得単価ダウンの為に常に改善を!
キーワード広告は一回出して終わりではなく、改善を繰り返さなくてはいけません。
広告文や、誘導先のページをお客さん目線で改善を繰り返すことで獲得単価に響いてきます。
定期的に広告画面をチェックし、広告文や誘導ページに問題ないか改善を繰り返していきましょう。