まずは売り方を知ろう
ネットショップで商品を販売したい。
そういった方が迷うのが、どうやって売ったらいいの?ということ。
ネットショップで商品を販売するといっても、色々なパターンがあります。
・●●.comというドメインを借りて自分でネットショップを運営する方法
・amazonやyahooショッピングなどのショッピングモールを使って商品を販売する方法
主にこの2パターンになると思います。
最近はやりのBASEなどの無料でネットショップが作れる場合は自分でネットショップを運用する方法に当てはまります。
両方の場合に当てはまる事ですが、ネットショップを作っても集客をしなければいけません。何もしなくても売れる場合もありますが、多くの場合ネットショップや商品ページにお客さんを呼ばないと売り上げをつくることは難しいでしょう。
で、どちらがいいの?という話ですが、おすすめは両方やるということ。
自分のネットショップでも販売しながら、ショッピングモールを活用するということです。
理由は、人によってはamazonで購入したり、ネットで検索してショップを見つけたり、購入パターンが複数だからです。
ですが、いきなり両方やるのは難しいので、まずはどれか1つ作りましょう。
売上を先に作りたい場合は、ショッピングモールに出店・出品することをおすすめします。
ネットショップを作る予算がない場合は、無料のBASEなどのツールを使えばいいですし、ネットショップを作る予算がある場合は、デザイン会社さんに依頼してネットショップを作ってもらえばよいでしょう。
今回は初心者さん向けの内容ですので、初心者さんなら
・まずは無料で出店できるヤフーショッピングに出店。
・無料で作れるBASEでネットショップ作成
・月額5000円程度払えるのであれば、amazonにチャレンジ
このパターンがおすすめです。
補助金などが使えるケースがありますので、もしあなたが商工会や商工会議所の会員の場合はあなたの地域の商工会若しくは商工会議所に問い合わせてみるとよいと思います。
いくら美味しいものでもつたわらなければ売れない
販売促進の相談を受ける際に、食べてもらったら良さがわかるとおっしゃる相談者さんがいらっしゃいます。
良さがお客さんに伝わっていないので、売れていないのですが・・・
似たような考え方で、良いものを作っていれば売れると思っている方もいらっしゃいます。
よく言われることですが、昔であればそれでよかったのですが今の時代はなかなか難しいというのが僕の意見です。
いいものを作るのに加えて、よさそうに見せるのも大事です。
せっかく良い商品(美味しい商品)なのに、写真が暗い、美味しそうじゃないという状態だとお客さんに良さが伝わらないでしょう。
何が言いたいかというと、ネットショップやHPもそうですが【見た目】はすごく大事だということです。
写真の見栄えで売上は変わります。そして写真と同じくらい大事なのがお客さんに商品の良さを伝える【キャッチコピー】
商品によって、書いてあることが分からないキャッチコピーを見かけます。専門用語はお客さんはわかりません。
・●●という成分が▼mg配合!★★製法で高濃度!
たしかに、凄そうですがお客さんにつたわりませんよね。
それよりも(べたですが)
・朝起きたらお肌プルップルッ!
の方がお客さんに商品の良さが伝わるでしょう。
ネットショップでお客さんに商品の良さをPRするときに、自分が言いたいこととお客さんが聞きたいことを分けて考えることも大事です。
販売者はとにかく自分がこだわったところをお客さんにアピールしたいと思いがちです。
お客さんはそんなこと知ったこっちゃありません。こだわる事と、それを伝えることは違います。
せっかくいい商品なのに、伝わらないともったいないですからね。
魅力的な写真、魅力的なキャッチコピーでできたネットショップでも、集客していなければ、誰にも知られていない山奥の素敵なレストラン状態になります。
ネット集客のノウハウを組み合わせる(広告、SEO等)ことはもちろん必須です。
難しいとおもったら得意な人におねがいする
簡単に無料でネットショップが作れるようなツールが出来たとは言え、写真の撮り方等のデザインに関しては得意不得意があるでしょう。
写真に関しては、ネットショップの売上に大きく影響します。自分で撮影する自信がない方は、商品写真を代行してくれるサイトや、ココナラなどを活用するとよいでしょう。
ココナラより
ヤフーやアマゾンに出店したり、自社のネットショップを作る時も
・補助金を活用して地元業者さんに依頼する。
・ココナラで外注する
など
プロに任せる手段をとることをおすすめします。(自分で作れる方は別)
他の人に任せる時に、注意しなくてはいけないのが【丸投げをしない】ということ。
中には丸投げOKというサービスもありますが、自分のお客さんになる人を集客するわけですから、業界のことや他社の商品についてしっかりと調査しましょう。
・お客さんのこと
・商品の売り(強み)
・お手本となるECサイト
・集客方法
最低限この4つは押さえておくことをおすすめします。
何故丸投げがだめかというと、
・丸投げは作り直しになる確率が体感上高い
・制作費用が高いのか低いのかわからないまま発注
・下手をするとHPリース案件と知らずに契約し、高額の料金を払うことになる
・作っても売れない→色々な人に意見を聞く→露頭に迷うのコンボにはまる。
このような後悔を味わう可能性があるからです。
また、地元で有名なデザイナーさん=売れるネットショップを作ってくれるではない場合がありますので、その辺を見極めるためにあなた自身が勉強することをおすすめします。
自分に知識が無く、デザイナーさんの言いなりになって後悔しているケースをみたことがあります。
個人的意見ですが、金額が大きな依頼(ネットショップ制作、HP制作等)については、初心者さんなら実際に会って話せる相手に依頼することをおすすめします。
ちゃんとした業者さんがほとんどだと思いますが、ネットで探した業者さんにネットショップを依頼したものの、1年以上完成せず飛ばれた経験がありますので。
セミナーで教えてくれる成功例をうのみにしない
よくあるネットで売る為の知識が得られ【そうな】セミナーで聞く成功事例はキラキラしていて、話を聞いていると成功できそうな感覚になると思います。
中には再現度が高い成功事例もあるでしょう。
ただ、その成功事例の事業者さんが成功しただけで、あなたには全く当てはまらないケースもあります。
観光やグルメで成功したインスタグラムのアカウントの成功事例を聞いても、あなたの業種が工務店だった場合、観光やグルメについて投稿するわけにはいきません。(そのようなアカウントは実際にありますが・・・)
芸能人がSNSで紹介して売上が上がったケースもありますが、その売上は一時的なもので、そのようなケースを聞いてSNS活用するべき!とは言えないと個人的にはおもいます。
SNSで売上が上がったという人は、日ごろから営業をしっかりして土台があった上でSNSを活用し売上が上がったケースが多いと思います。
100を130にしてくれるのがSNS。0を100にするのは日々の努力。と僕は考えています。
また、業種によってネットで売り上げを上げる方法はそれぞれ違います。成功事例を紹介するセミナーに行くなとは言いません。
冷静に、紹介されている事例を見て自分に当てはまるかを俯瞰して考えましょう。
業種が近い成功事例なら参考になる点はありそうです。
「頑張ってSNSを更新しているのですが、売上があがりません・・・」という相談を受けるときがあります。
フォロワーも1000人超えて、エンゲージメント率も高くても、ネットショップのSEOや広告などを全くやっていない為売上があがりません。
「グーグルは終わった、今はインスタグラムでタグ検索の時代」という方がいますが、実際のネットショップのアクセスデータを見ればそれが本当かウソなのかは一目瞭然です。
研究している方から聞くのではなく、実際にやっている方から聞くと濃い情報が得られるでしょう。
お客さんの広告アカウントをしっかりと運用している広告代理店さんのセミナーを受けたことがありますが、かなりリアルな情報が得られたことを覚えています。
SNSだけに頼らずに、王道のグーグルで売るやり方を知ることが売上アップの近道だと思います。
情報をうのみにして、かなり遠回りしたケースを実際に見てきました。
手数料を考えて販売価格を設定しよう!
無料で作れるネットショップやamazon、ヤフーショッピングなどは販売手数料がかかります。
販売手数料の率は各サービスによって違います。
手数料の対象が商品代金だけでなく、送料に対してもかかる場合がありますので必ず規約は確認しましょう。
https://thebase.in/priceより
例えば
商品代金2,000円
送料500円
の場合、手数料は商品代金の2,000円ではなく送料の500円を加えた2,500円に対してかかります。
手数料が10%の場合、2,500円の10%ですので250円が手数料です。
少しの差ですが、この差が利益を圧迫しますので、商品価格設定をする時には送料込みで手数料を除いても利益が出るような価格設定にしましょう。
SEOの考え方は必須です
SEO。初めて聞く方は何のことかわからないと思います。SEOはグーグルやヤフーでお客さんが調べた時に、お客さんがあなたのネットショップを見つける可能性を高めるノウハウです。
SEO自体追求するときりがないのですが、初心者さんが覚えておくことは【ページのタイトルにお客さんが調べる言葉を入れる】【その言葉と中身が整合性がとれている】ということです。
例えば、野菜 通販 という言葉でお客さんに見つけてほしい場合は、商品ページのタイトルに【野菜 通販】という言葉をつかって作ります。
●●県の野菜通販。産地直送で新鮮野菜
というように。
グーグルやヤフーなどはページタイトルの文字数は30文字程度でつくるのがコツですが、ヤフーやamazonなどのショッピングモールによって文字数のルールが違うので確認しましょう。
タイトル作ればいいかというと、そうではなくページの中身もしっかりと作りこみましょう。
・amazonやヤフーなら商品画像や説明文
・ネットショップの商品ページならお客さんの知りたい情報をしっかり載せる(動画や画像を活用)
これくらいの内容であればOKです。
無料でネットショップを作っても、ショッピングモールで売っても、自社ECサイトを作ってもSEOは必須の考え方です。
広告はできたらやったほうがいい
無料で集客できますか?と聞かれれば、僕は「出来ない事もないです。」と答えます。
実際に無料で集客しているばあいもありますし。
無料で出来て、集客力のある方法や【SEO】です。
ただ、SEOは絶対成功するというものではなく、運の要素も絡みます。
そこでお勧めしているのが、SEO+ネット広告。
ネットの広告は自分で予算を決めることが出来る場合が多いので、自分が出せる範囲で広告予算を決めるとよいでしょう。
いきなり数万円を使うのもよいですが、最初は練習で、数千円程度から始めることをおすすめします。
自分で出来る方は、【●●広告 始め方】でYouTubeやグーグルで調べてもよいですし、広告によっては電話でアカウント作成のサポートをしてくれるところがありますので、そういったサポートを活用するとよいでしょう。
手前味噌ですが、弊社のオンラインスクールでもネット広告のやり方を紹介しています。
・グーグルキーワード広告
・ヤフーキーワード広告
・SNS広告(インスタグラム、フェイスブック)
・YouTube広告
などがあります。
難易度としては、キーワード広告系>YouTube広告系>SNS広告
初心者さんにはSNS広告が比較的取り組みやすいと思います。
価格設定について
商品価格の設定をするときに、高めに設定することに躊躇するひとがいます。
お客さんから高い金額をいただくのが悪いと思っているようです。
そういった方にお勧めするのが、自分と同じようなジャンルの方がどのような価格設定にしているか調べるということ。
野菜だったら、amazonやYahoo!ショッピングで同じような商品を売っている価格帯をしらべるとお客さんが購入する価格帯が分かります。
さらに、レビューがついているということは、購入しているお客さんがいるということなので売れる確率が高いと判断できます。
こんな風に、客観的に市場を見る事で価格設定の目安がわかります。
客単価アップのために
客単価アップの為には高い単価の商品を提案しなくてはいけないのは当たり前ですが、なかなかか高額の商品を作れない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、おすすめするのが複数個を1セットにすること。
1つ700円の商品で送料500円の商品があったとしましょう。
その商品を
・2個セット送料込みで1700円
・3個セット送料無料で2100円
このように、微妙にお得な商品、お得な商品を作ることでお客さんがお得な商品を選ぶ=客単価があがる仕組みが出来上がります。
まとめ
ネットで商品をうるといっても色々なやり方や、価格設定について注意しなくてはいけないことがあるとご理解いただけたと思います。
まずは自分がどの形で売って、いくらで売るのか?を考えて実行に移してもらえれば幸いです。